PROCESS · 製法 · 1/6 麦を準備する
粉砕
Milling / ふんさい / 読了 1分
製法の全体の流れ(6段階)のうち、1「麦を準備する」にあたる工程です。
全体の流れで見るIn a word — ひとことで言うと
乾かした麦芽をローラーで砕き、「グリスト」と呼ばれる粉にする工程です。殻・粗い粒・細かい粉の割合を整えることで、次の糖化で糖をうまく取り出せます。
Quick 3 — 3秒でわかる
- 麦芽を砕いて粉に
- 殻と粒と粉の3種
- 目安は約2:7:1
Body — くわしく
何をする工程?
粉砕は、乾かした麦芽を砕く工程です。砕いたものは「グリスト」と呼ばれます。麦芽を砕くことで、中のデンプンにお湯が届きやすくなります。
道具・設備
多くの蒸留所では、ローラーで挟んで砕く「ローラーミル」を使います。ローラーは2組あります。1組目で粒を割り、2組目で調整しながら細かくします。
スコッチのモルト蒸留所では、ポーティアス社のミルがよく知られています。壊れにくく信頼できることから、新しい機械より好まれてきたとされます。
グリストの割合
グリストは、大きく3つの大きさに分かれます。
- 殻(ハスク):いちばん粗い部分です。
- 粗い粒(グリッツ):中くらいの大きさです。
- 細かい粉(フラワー):いちばん細かい部分です。
割合の目安は、殻が約20%、粗い粒が約70%、粉が約10%とされます。ただし、殻を少なめにして粗い粒を増やす蒸留所もあり、数字には幅があります。
確かめるときは、2枚のふるいで3段に分かれた箱を使います。グリストを入れて振り、それぞれの重さを量ります。結果を見て、ローラーの間隔を調整します。
味への影響
粉砕の具合は、次の糖化でどれだけ糖を取り出せるかに関わります。細かすぎると、水が糖を溶かし出しにくくなるとされます。粗すぎると、水が素通りしてしまいます。目立たない工程ですが、原酒づくりの土台を整える大切な作業です。
Data — 基本データ
- できるもの
- グリスト(粉砕した麦芽)
- 割合の目安
- 殻 約20%・粗い粒 約70%・細かい粉 約10%(蒸留所により異なる)
- 主な設備
- ローラーミル(スコッチではポーティアス社製がよく知られる)
FAQ — よくある質問
粉砕のよくある質問
細かく砕くほどよいのでは?
細かすぎると、水が糖を溶かし出しにくくなるとされます。粗すぎても、水が素通りして糖を十分に取り出せません。
割合はどうやって確かめる?
2枚のふるいで3段に分かれた箱にグリストを入れて振り、それぞれの重さを量って確かめます。
Quiz — 理解度チェック
1 / 1粉砕した麦芽のことを何と呼ぶ?
全問正解で「粉砕 マスター」のバッジ(シェア画像つき)