PROCESS · 製法 · 2/6 甘い液をつくる
糖化
Mashing / とうか / 読了 1分
製法の全体の流れ(6段階)のうち、2「甘い液をつくる」にあたる工程です。
全体の流れで見るIn a word — ひとことで言うと
粉砕した麦芽をお湯と混ぜ、麦芽の酵素でデンプンを糖に変える工程です。ここで取り出した甘い液体を「麦汁(ウォート)」と呼び、次の発酵に使います。
Quick 3 — 3秒でわかる
- お湯と麦芽を混ぜる
- 酵素で糖に変える
- 麦汁をこし取る
Body — くわしく
何をする工程?
糖化は、穀物のデンプンを糖に変える工程です。日本では「仕込み」とも呼ばれます。粉砕した麦芽をお湯と混ぜると、麦芽の酵素が働き、デンプンが糖に分解されます。
酵母は、デンプンをそのままアルコールに変えることができません。そのため、発酵の前に糖へ変えておく必要があります。
道具・設備
糖化には「マッシュタン(糖化槽)」という大きな槽を使います。お湯と麦芽を混ぜたあと、底からこして、甘い液体を取り出します。この液体が「麦汁(ウォート)」です。
スコッチの蒸留所では、お湯を3回に分けて入れる例があります。1回目は約67℃から始め、回を重ねるごとに沸騰近くまで温度を上げるという説明があります。取り出した麦汁は、酵母が働ける温度まで冷やしてから発酵に回します。
産地による違い
スコッチは、法律で「穀物自身の酵素だけで糖化する」と決められています。外から酵素を加えることはできません。
トウモロコシなどを多く使うグレーンウイスキーでも、大麦麦芽を一部加え、その酵素で糖化します。アイリッシュウイスキーの定義でも、麦芽の酵素で糖化することが条件になっています。アイリッシュのグレーンでは、麦芽は30%以下と決められています。
味への影響
麦汁がどれだけ澄んでいるかや、どれだけ糖を取り出せたかは、次の発酵に影響します。糖化は、原酒の香りの土台をつくる工程のひとつです。
Data — 基本データ
- できるもの
- 麦汁(ウォート)
- お湯の温度の例
- 約67℃から始め、回を重ねるごとに沸騰近くまで上げる例がある(スコッチ。蒸留所により異なる)
- 主な設備
- 糖化槽(マッシュタン)
FAQ — よくある質問
糖化のよくある質問
糖化では何が起きているの?
麦芽に含まれる酵素が、穀物のデンプンを糖に分解しています。酵母はデンプンのままでは食べられないため、この工程が必要です。
お湯は1回だけ入れるの?
スコッチの蒸留所では、温度を変えながら3回に分けてお湯を入れる例があります。残った糖を取り出すためです。
Quiz — 理解度チェック
1 / 1糖化でできる甘い液体を何と呼ぶ?
全問正解で「糖化 マスター」のバッジ(シェア画像つき)