PROCESS · 製法 · 5/6 寝かせる
熟成
Maturation / じゅくせい / 読了 1分
製法の全体の流れ(6段階)のうち、5「寝かせる」にあたる工程です。
全体の流れで見るIn a word — ひとことで言うと
蒸留したての無色の原酒を木の樽に詰め、長い時間寝かせる工程です。樽から色や香りが移り、年月とともに一部が蒸発して「天使の分け前」と呼ばれます。
Quick 3 — 3秒でわかる
- 原酒を樽で寝かせる
- 樽から色と香り
- 年に約2%蒸発
Body — くわしく
何をする工程?
熟成は、蒸留したての原酒を木の樽に詰めて、長い時間寝かせる工程です。日本では「貯蔵」とも呼ばれます。蒸留したての原酒は無色透明です。樽の中で年月を過ごすうちに、色や香りが変わっていきます。
スコッチの例では、原酒を約63%に調整して樽に詰めるとされます。アイリッシュのグレーンでは、約63〜70%に調整する例があります。
道具・設備
樽の材料には、ホワイトオークやスパニッシュオーク、日本のミズナラなどが使われます。樽の大きさにもいくつか種類があります。
- バーレル:約180リットル
- ホッグスヘッド:約230リットル
- シェリー樽:約480リットル
スコッチ、アイリッシュ、ジャパニーズ(表示基準)は、700リットル以下の樽と決められています。
味への影響
原酒の色や風味の多くは、樽から移るとされます。バーボンでは、内側を焦がした新しい樽が、色と風味の大きなもとになるとされます。樽の種類や大きさ、前に何を入れていたかによっても、移る成分は変わるとされます。
熟成中は、樽の中身が少しずつ蒸発します。これを「天使の分け前(エンジェルズシェア)」と呼びます。スコットランドでは、年に約2%が蒸発するとされます。ただし資料によっては「最大で約2%」と説明され、気候や貯蔵庫の条件によっても変わるとされます。
産地による違い
最低熟成年数は産地のルールで決まっています。スコッチ、アイリッシュ、カナディアンは3年以上です。アメリカの「ストレート」は2年以上です。日本の表示基準でも、国内で3年以上の貯蔵が条件です。
Data — 基本データ
- 樽詰めの度数の例
- 約63%(スコッチの例。アイリッシュのグレーンは約63〜70%)
- 天使の分け前
- スコットランドで年に約2%とされる(資料により「最大約2%」)
- 法律上の最低熟成年数
- スコッチ・アイリッシュ・カナディアン・ジャパニーズ(表示基準)は3年以上、アメリカのストレートは2年以上
- 樽の容量の例
- バーレル 約180L、ホッグスヘッド 約230L、シェリー樽 約480L(スコッチ・アイリッシュ・ジャパニーズは700L以下)
FAQ — よくある質問
熟成のよくある質問
天使の分け前とは?
熟成中に樽から蒸発して減る分のことです。スコットランドでは、年に約2%が蒸発するとされます。
なぜ蒸留したての原酒は透明なの?
色の多くは熟成中に樽から移るためです。バーボンでは、内側を焦がした新しい樽が、色と風味の大きなもとになるとされます。
熟成年数の表示は何を指す?
混ぜた原酒のうち、いちばん若いものの年数です。
Quiz — 理解度チェック
1 / 2熟成中に樽から蒸発して減る分を何と呼ぶ?
全問正解で「熟成 マスター」のバッジ(シェア画像つき)